今日と明日と明後日のことぐらいを
考えていればいいんだよ
ブルースマンは説教師みたいなもんだね 感情に訴えるのさ
しばらくすると その店中がすごくヒステリックになったね
T=ボーン・ウォーカーなんていい例だったね
やつが演奏してるダンス会場じゃ やたら喧嘩が多かったよ
はいはいして歩けるくらいの年齢になった頃
俺はよく泥水の中で遊んでそれを食べようとさえしたんだ
ばあさんが俺をマディと呼びはじめた
そして、クラークスデイルの近くに引っ越してから
仲間のガキ達がウォーターズと呼びはじめたんだ
なにかちゃんとした名前をつけないといけないって話になって
俺が<サウストゥサウス>という名前を考えたの
アメリカの南部のリズム&ブルースがメンバー全員好きだったし
大阪のミナミからアメリカの南部へという意味を込めてね
シカゴに行った時にマイケル・ブルームフィールドの家に3日ばかり世話になった
その時にバタフィールド・ブルースバンドの演奏を聞いたんだが完璧だったよ
ノックアウトされたよ
メンバーも凄かったからな
その頃(高校生)は毎日実習室でキムラ君と演奏していたな
初めはね、何と私が唄うことが多かったのよ
と云うのもキムラ君、歌が苦手そうだったし
音楽の授業で筆記はとても良い成績なんだけど歌唱が今ひとつ
というか普通の人のキーでは合わないのね
俺たちはみんな土曜の夜のダンスで演奏をしたんだけど
そこにあのぼうやがいつも来ててね
それがロバート・ジョンスンだったんだ
あの頃はまだ小さくてね
ハーモニカを吹いて見せてそれがけっこううまかったんだけど
本当はギターを弾きたがってた
彼らはメロディを優先して演ってるわけで
そこでクラッシュしてるわけなんだよ
融合じゃないんだ
ブルースっていうのは いつも衝突してる
だから 近代和声の言葉で説明しても駄目なんだ
メロティと和音は水平的な時間関係の中で共存している
それが唯一の法則なんだよね
ソロをあらかじめ考えるなんて精神的に最悪だよ
その場その場でやるしかないんだ
直前のアイデアが気に入ったという場合は
それを青写真として使うこともあるけど
とにかく僕はただ心から演奏するんだ
それが僕が知っている唯一の方法だよ
僕らは「ここからここへ行くにはどうしたらいいんだろう?」
とわからないながらも何百回何千回と吹いて
体で覚えましたよね
ところが今は
「ここからここへ行くにはこうやって歩いて行けばいいんだよ」
「ああそうですか」って先に頭で理解してしまってそれでお終い
(渡辺貞夫)
賢くなればなるほど答えなんかないんだ
という事がよくわかるようになる。
人生が何か?神とは何か?そんなことはどうでもいい
自分にあるものをただ楽しんで突き進め
(John Lydon / Sex Pistols)